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★夏の風物詩「ペルセウス座流星群」は都会で見える?

 さて、夏といえば流星(流れ星)に季節です。この時期は一年中で最もたくさんの流星を見ることができます。有名な「ペルセウス座流星群」は今年も8月12日の晩にもっともたくさんの流星が見られます。空が暗く、たくさんの星が見える所なら、多いときには1時間で60個以上の流星を見ることが出来るでしょう。
 流星は一般に夕方よりも明け方のほうがたくさん見えます。これは、明け方のほうが、地球に飛び込んでくる流星物質(宇宙空間に漂う小さなちり)を捕えやすいからです。

ポイント1:流星は明け方に見やすい。

 ペルセウス座流星群の場合もそうですから、夜中まではゆっくり寝て、真夜中過ぎから楽しむのがコツです。流星群の流星は星空のある一点から周囲に向かって放射状に飛んでいるように見えます。その中心を輻射点(ふくしゃてん)といいますが、実際にここから星が噴き出しているわけではありません。これはちょっとした図を書いてみればすぐ分かります。

ポイント2:流星群が放射状に流れて見える訳。

 では、ペルセウス座流星群の流星は東京では見えないのでしょうか?ペルセウス座流星群には明るい流星が多く、中にはマイナス等級の明るいものもあります。2等星クラスの暗いものはまず見えませんが、こうした明るいものは十分に楽しめます。そのためには、


 その1:回りに明るい光がない場所を探そう。

     ビルの屋上や広い公園などで、直接明るい光が目に入らない場所を探そう。


 その2:部屋から出たら最低でも30分くらいは空を見上げよう。

     明るい部屋から出てしばらくは目が暗闇に慣れていないので、瞳が閉じて
     しまっていて、暗い星まで見えません。それに、たくさん飛ぶとはいえ、
     明るいものはそんなに多い訳ではありません。


 その3:楽な姿勢で観測しよう。

     夜空を見上げるのに、立ったままでは首が疲れてしまいます。できれば、
     グランドシートをひいたり、ビーチチェアを使うなどして寝転がって見上げ
     るのが一番です。とにかく無理な姿勢では疲れるだけです。


 その4:夜空全体を見渡そう。

     流星はどこを飛ぶか分かりません。ですから星空全体をゆったりと眺めるように
     しましょう。

 昨年、私が東京でペルセウス座流星群観測に挑戦したのは、8月8日か9日の晩でした(12日は長野県で観測しました)が、そのときは1時間で2個の明るい流星を見ることができました。う〜ん、たった2個?なんて思わないで是非試してみてください。都会で見る流れ星だって、とてもきれいなんですよ。
 どうしてもたくさんの流星を見たいなら、空の暗い所へ出かけるしかありません。そのときも暗闇に目を慣らし、楽な姿勢で、夜空全体を眺め回すことを忘れないでください。もちろん明るい光は禁物です。

ポイント3:どうしても見たかったらお出かけしましょ。



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