Part-8 どうなる? 皆既月食の日の天気


 天文ファンとしてはなんとかして1月10日早朝の皆既月食をこの目で見てみたいもの。そこで今回も、この10日の皆既月食の天気を予想してみました。

 ただし、筆者は気象予報士の資格を持っているわけでもなく、正式な予報は出せませんので、ここでの記載はあくまで一個人の見解としてお受け取りくださるようお願いします。

 


 月食の開始まであと12時間を切りました。低気圧の進行がやや早くなってたようで、12時発表の予報では朝よりやや晴天域が広がってきました。やや雲は残るものの九州を中心に晴れ間がのぞきそうです。九州は、Part-5 に書いた「気圧の谷(低気圧通過)」の気圧配置での、低気圧の西側の晴天域に入ることになりそうです。

 中国・四国地方では、寒冷前線の進みぐあいがさらに早まれば、雲の隙間から短時間月を見ることができるかもしれません。

 それ以東の地域では、北海道に進む低気圧とそこから南西に延びる寒冷前線により雲に覆われ、今回の月食観望はきびしそうです。

 現在の時点でもっとも役立ちそうな気象情報は、以下のリンク集にある、「卓越天気のメッシュ予報」や「ピンポイント予報」でしょう。これらのページから1月10日3〜6時を選び、月食の時間の天気の具合を予想します。ただこれらの予報での「晴れ」の区域は、雲量気象学的な「晴れ」の基準である雲量8以下の地域であることに注意しましょう。

 また、気象情報はやはりテレビの天気解説がもっとも情報が早く充実しています。18時〜19時前には各局で天気予報があり、詳しい解説が行われますので、こちらにも注目です。もしかすると、皆既月食に的を絞った解説があるかもしれません。

 アストロアーツでは遠征部隊を長崎に派遣することに決まりました。現地についてから雲の状況を見ながらでレンタカーで動く作戦です。今晩3時からの皆既月食中継は無事成功するでしょうか? お楽しみに。

気象情報については、以下のリンクをご参考ください。

 

 ついに月食まであと1日です。ハレックスブレインの天気図にて、月食当日の予想天気図をみることができるようになりました。 月食当日は、やはり気圧の谷の気圧配置となり、全国的に月食観望はきびしそうです。ただ、昨日の予想より低気圧が発達するようで、前線の位置はやや南に下がり、本州の南岸沿いになりそうです。

 このため、国際気象海洋の卓越天気を予想を見ると、月食の時間には九州北部を中心に西日本で晴れの区域が広がってきました。今回の月食を、国内でどうにかみることができそうでなによりです。

 その他の地方で月食を見ることはきびしそうですが、これまで書いてきた内容と、最新の気象情報に注意を払って少しでも月食を見ることができることを期待しましょう。気象情報については、以下のリンクをご参考ください。

 

 月食まであと2日となり、36時間後までの予報も出るようになってきました。月食の日の気圧配置は、Part-5 に書きました「気圧の谷(低気圧通過)」のパターンとなりそうです。北海道と関東地方沖に低気圧の中心があり、後者の低気圧から延びる寒冷前線が、ちょうど日本列島に沿う形で南西に伸び沖縄まで到達しています。予報でも全国的に曇雨天で、晴れの予報が出ているところはありません。

 現在の予報のまま月食当日を迎えるとなると、月食観望は全国的にかなりきびしい状況です。ですが、まだあと2日残っていますので、このあと予報が変わってくることも充分考えられます。天気が好転することを期待しましょう。

 また、昨晩から今日にかけて、東京では雪が降りました。都心で1cmの降雪のようです。Part-5 では、1月9日前後に毎年のように大雪が降っていることを書きましたが、まさにそのとおりになってちょっと驚いています。雪の降った地方で凍結しやすい場所に出かける方は、充分ご注意ください。

 

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