星ナビ・ギャラリー

「星ナビギャラリー」では、天体写真やイラストを紹介していきます。星を見に行った時のスナップや観望会のようすなども送ってください。
 星ナビドットコムでは「星ナビ」掲載作品の中から数点をピックアップして掲載します。小さい画像をクリックすると大きな画像になります。大きな画像からこのページ戻るにはブラウザの「戻る」ボタンを使ってください。

2002年9月号からのピックアップ

 円舘さんの北アメリカ星雲や、石井さん、宮本さんの天の川銀河に点在する星雲・星団など、じっくりと鑑賞したくなる階調豊かな美しい作品が多く集まりました。擬古主義ではありませんが、新しい手法の中にも写真としての奥深さを表現できるような作品作りを、ベテラン諸氏の作品から学びとってほしいと思います。

北アメリカ星雲とペリカン星雲/円舘 金(北海道網走郡美幌町)
北アメリカ星雲とペリカン星雲/円舘 金(北海道網走郡美幌町)この時期の北海道は夜が短いです。天の川がきれいに見えはじめてきたので撮影しました。

タカハシε250C(口径250mm焦点距離854mm反射望遠鏡)にて直焦点撮影 マミヤロールホルダー SHOWA25EF赤道儀+オートガイダーSTVにて恒星時追尾 水素増感コダックTP6415 2002年5月17日01時18分から35分露光 星ドロボウ津別観測所にて

モノクロームならではの豊かな階調表現が美しい作品です。テクニカルパンによるディテールの再現もすばらしいですが、シンチレーションの影響かベテランの円舘さんにしてはややシャープ感が物足らないのは残念です。暗室処理が電子化するなかモノクロームの作品が減ってきています。ベテラン諸氏に奮起していただき、モノクロームに挑戦してみようという読者を増やしてほしいですね。
さそり〜さいだん座付近の天の川/石井隆元(東京都目黒区)
さそり〜さいだん座付近の天の川/石井隆元(東京都目黒区)天候が悪く、一週間の滞在中の晴れ間の撮影でした。

ペンタックス100SDUFⅡ(口径100mm焦点距離400mm屈折望遠鏡)をF5.6に絞り直焦点撮影 アストロカメラ6×9 タカハシEM10赤道儀+オートガイダーSTVにて恒星時追尾 コダックエクタクロームE200を+1増感現像 2002年5月16日02時24分(現地時間)から60分露光 マウイ島ハレアカラ山頂にて

さそり座の尾の部分にあたるμ星付近にある散光星雲NGC4628から、さいだん座にある大型の散光星雲NGC6188までを透明感あふれる美しい発色とシャープ感あふれるイメージでとらえています。国内からは南中高度があまり高くならず難しい対象ですが、北緯20°43’、標高3055mという好条件のもとで撮影しすばらしい作品となっています。NGC6188付近にあるNGC6164,65もうっすらと写っています。スクリューのようなおもしろい形状の天体です。長焦点でねらってみてください。
銀河に宿る暗黒帯/宮本 潔(大阪府河内長野市)
銀河に宿る暗黒帯/宮本 潔(大阪府河内長野市)銀河中心付近に入り乱れる暗黒帯をねらってみました。天の川周辺には明るい散光星雲が多くそれらが主役となりますが、数え切れぬほどの星々の輝きをも遮ってしまう暗黒星雲に私は無限のエネルギーを感じます。

ペンタックス125SDP(口径125mm焦点距離800mm屈折望遠鏡)による直焦点撮影 ザ・コンポ6×9 タカハシNJP赤道儀+オートガイダーST5Cにて恒星時追尾 コダックエクタクロームE100Sを+2増感現像 2002年5月13日00時15分から70分露光 エプソンPM4000PXにてプリント 和歌山県龍神村護摩檀山にて

天の川銀河のもっとも濃い部分である銀河中心付近を思いきってクローズアップしています。横倒したハート型にも見える暗黒帯のディテールや、自然な発色、均質でフラットなイメージ、針で突いたようなシャープな微恒星など、みごとな作品です。
湖底撮影/片山昭仁(北海道河東郡士幌町)
湖底撮影/片山昭仁(北海道河東郡士幌町)タウシュベツ川橋梁は糠平湖の水かさの減る冬から春にかけてのみ姿を現します。

ディスタゴンC40mmF4広角レンズ開放 ハッセルブラッド503CX 固定撮影 コニカカラーSINBI200を+1増感現像 2002年5月22日21時21分から12分露光 エプソンPM3500Cにてプリント 北海道上土幌町糠平にて

3月号の「北の凱旋門」に続き、国鉄士幌線のアーチ橋を題材にしたもので、干上がった湖底に散在する切り株を思いきってフレーミングし、奥行き感のある印象的な作品となっています。上弦過ぎの月明かりに照らされた風景がやや露光オーバー気味で、昼間のような風景になってしまったのは残念です。月の高度が低いところで撮影していれば、減光による効果と切り株に長い影ができて面白かったかもしれませんね。増水時、渇水時、積雪時など四季とりどりに変化するこの題材をまた紹介してください。
大沼の夕暮/新井謙治(群馬県太田市)
大沼の夕暮/新井謙治(群馬県太田市)ボートはストロボにて。湖面は別露光のものを合成。

Aiニッコール28mmF3.5広角レンズをF5.6に絞る ニコンF2 固定撮影 フジクロームMS100/1000(ISO400) 2002年6月9日20時01分から30秒露光 キヤノンBJF870にてプリント 群馬県赤城山大沼にて

湖面を別露光で撮影したものを合成するなど意欲的な作品です。木星と金星、それにふたご座のボルックスとカストルが作る台形も目を引きます。波立つ湖面のブルーと山並みを挟んだ星空のブルーが印象的で美しいですが、ボートと湖面のエッジが合成により不自然な感じを受けてしまうのは残念です。またボートを前景に配するのなら、中途半端ではなく思い切ったフレーミングとしたほうがよりインパクトのある作品となったのではないでしょうか。
テニアン金環日食/高尾俊之(神奈川県足柄上郡山北町)
テニアン金環日食/高尾俊之(神奈川県足柄上郡山北町)雲が次々と現れてくる現状でしたが、金環食時はみごとな青空。細いリングが美しく輝きました。途中でカメラ位置が動いてしまったようです。ちょっと残念。固定撮影を合成。雲のため撮影時刻が遅れたものは合成時に位置修正。

残念。固定撮影を合成。雲のため撮影時刻が遅れたものは合成時に位置修正。
スーパーEBCフジノン35〜210mmF2.8〜F11ズームレンズを50mmF11(35mm判換算)で撮影 フジファインピクス6900Z NDフィルター 固定撮影 2002年6月11日07時01分(現地時間)から10分間隔で各1/2000秒露光 北マリアナ諸島連邦テニアン島にて

6月11日早朝に日本で部分日食が見られましたが、太平洋北部の一部の地域では金環日食となり、なかでも日本からアクセスのよいサイパン島・テニアン島には、多くの天文ファンが遠征しました。高尾さんは現地の風景とともに日食の経過を表現しており、現地の雰囲気や食が起こった高度などがよくわかります。日の出時の風景を合成してあり、作品に趣が出ています。次回の皆既日食は2002年12月4日にアフリカ南部からオーストラリアにかけて、金環日食は2003年5月31日早朝にアイスランド〜グリーンランド方面でみられます。こういった作品を見ていると次回が待ち遠しくなりますね。

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