12月号掲載作品


採点基準イメージ




ガタカ


ガタカのユマ
ガタカ (1997)

監督・脚本 アンドリュー・ニコル 
出演 イーサン・ホーク/ユマ・サーマン/ジュード・ロウ

ストーリー

遺伝子工学が発達し、人は劣性遺伝子を取り除かれて生まれてくる未来社会。そこではDNA操作による優秀な遺伝子を持つ“適正者”によって、自然な出産で生まれた人間が“不適正者”として支配されていた。主人公のビンセントは、両親の「子どもは自然に・・・・」という願いのもと生まれたが、やはり不適正者の烙印を押されてしまう。だが彼は星の世界に憧れ、身体を鍛え、独学で学び、意志の力で適正者以上の能力を身につけ、ガタカ社に入社しようとする。が、そこに待っていたのは、優秀な可能性を求める審査ではなく、優秀な遺伝子を持っているかどうかの検査だった…


てつべぇコメント

タイトル「GATTACA」は、DNAに含まれる4つの科学物質の頭文字G、A、T、Cを引っ掛けて付けられています。不適正者として生まれてしまった主人公の挫折とジレンマ、そこから這い上がり成功を手に入れるという、古典的な青春映画を思わせる感動と、「宇宙への憧れ」という天文ファンの胸を打つテーマが根底にあります。最近のSF映画にありがちな、CGの多用も、ド派手なアクションもありません。物語は静かに、しかし、グッと観ている者を惹き付けます。建物、衣装、車や小物などはレトロでシックな感じに統一され、まるで70年代のSF映画を見ているような、不思議な心地良い違和感を感じさせてくれます。寒い冬の夜、静かに名作に浸りたい・・・・そんな時にお薦めの1本でございます。


企画構成 ☆☆☆☆☆
ストーリー ☆☆☆☆☆
総合評価 ☆☆☆☆☆



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