星ナビ
2023年7月号

2023年6月5日（月）発売

⭐ 主な内容

無限遠の瞳　最新望遠鏡テクノロジー vol.2 見えない光編執筆／松下安武: 天文学者が使う望遠鏡には最新のテクノロジーが満載。今回は「目には見えない光」を使って観測を行う望遠鏡がテーマ。2022年秋から観測を開始した「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」やブラックホールシャドウの観測にも関わった「アルマ望遠鏡」など、望遠鏡に搭載された技術と成果をまとめて紹介する。
デジタルカメラで高精細な月を撮る 1　望遠鏡で覗いた感じの月をミラーレス一眼で撮る撮影・解説／山野泰照: アマチュアでも非常に美しい画像が撮れるようになった月面写真。一般的には、CMOSカメラで分割撮影し重ねる手法を用いるが、今回は月全体を撮影し複数枚重ね手軽に美しい画像を手に入れる方法を紹介。月の撮影を長く楽しむにはおすすめの方法だ。1回目は月面撮影の楽しみ方や撮影方法・使用機材を紹介する。
Topics & Reports スマート望遠鏡で天文学に貢献レポート／中野太郎・星ナビ編集部: スマホを用いて、簡単に電視観望が楽しめるスマート望遠鏡「eVscope」。eVscopeには、アマチュア天体観測者で結成されたコミュニティがあり、天文学や宇宙開発に貢献している。2023年3月にはNASAの「DARTプロジェクト」に貢献し、雑誌「ネイチャー」にも掲載。今回の記事では、eVscopeを開発したユニステラ社のCEOやプロジェクトに参加した日本のアマチュア天文家に話を聞いた。今後も大きく盛り上がることが期待されるeVscopeのこれまでとこれからをまとめる。
天文外史どう見る家康　家康の生涯を彩る天変解説／塚田健: 現在NHKで大河ドラマ「どうする家康」が放送されている。徳川家康の生涯の中では、滅多に見ることができない天文現象がいくつも起こっていた。激動の時代の中、家康や人々はこれらの現象をどのように感じていたのだろう。彼の生涯を天文現象という視点で追う。
ターゲットは小惑星2001 CC₂₁ 「はやぶさ2」の旅は終わらない解説／吉川真・平林正稔・早水勉: 小惑星「リュウグウ」のサンプルを地球に届けた「はやぶさ2」は、延長ミッション「はやぶさ2♯」で小惑星「2001 CC₂₁」に向かっている。「はやぶさ2♯」にはアマチュア天文家も協力している。今年行われた「小惑星2001 CC₂₁による掩蔽観測キャンペーン」では、小惑星の大きさや形の検出に挑戦した。まだまだ続く「はやぶさ2」の旅を見守りたい。
日食カウントダウン　2023年4月20日金環‐皆既日食観測報告解説／石井馨: 2023年4月20日に観測された日食を報告。久しぶりに海外遠征観測を楽しんだ日食ファンも多かった。