市橋敬二さんからの投稿です。

ニコン COOLPIX5400の望遠鏡への取り付けについてお送りいただきました。

取り付け方法の紹介

5400は従来の880などと焦点の位置が違うため普通の使用はできず、超拡大撮影しかできません。

ニコンは電子ズームが×4.0までできますが、月などの撮影には×3以上でないとケラレます。惑星のように中心部のみの使用ではズーム最大で(電子ズームなしで)使用できます。しかし私のシステムでは電子ズームを使用しないと像の拡大が出来ませんので、惑星には問題なく使用しています。

今までは880を使用していましたがやはり500万画素の画像はきれいです。

以下、誠報社のXL用アダプター(37mm、28mm)を使った方法を紹介します。

手順(XL用アダプター37mm使用の場合)

アダプター37mmを利用して取り付けた例
(クリックで拡大)

  1. ニコン COOLPIX5400
  2. ↓ニコン UR-E9
  3. ↓Kenko 50→52ステップアップリング
  4. ↓Kenko OMリング(ここの2種類のリングについてはレンズの繰り出しを考慮すれば他の方法もいろいろあると思います)
  5. ↓Kenko 52mmフィルター枠(mcフィルターガラスは割りました。もったいなかった)
  6. ↓Kenko 52→37ステップダウンリング
  7. ↓誠報社 XL用アダプター 37mm
  8. ↓ペンタックス XLアイピース
  9. ↓ペンタックス 105EDHF

手順(XL用アダプター28mm使用の場合)

アダプター28mmを利用して取り付けた例
(クリックで拡大)

  1. ニコン COOLPIX5400
  2. ↓ニコン UR-E11
  3. ↓誠報社 XL用アダプター 28mm
  4. ↓ペンタックス XLアイピース
  5. ↓ペンタックス 105EDHF

接続方法に2種類記しましたが、いずれも(超)拡大撮影については使用できます。ただ1の方が若干ケラレが小さいので常時は1の37mmアダプターを使用しています。

43mmアダプターが使えないか検討中ですが、ケラレに関しては改善にはならないようです。37mm位あればで良しとする感じです。

作例

火星
火星
月

■撮像データ

火星

感想、今後の課題など

早く大型の機材で試写してみたいと思っています。

また、15年前に当時のハンディカムをタカハシのカメラアダプターに取り付けるリング(37mm用)を鉄工所で作ってもらい月・惑星のビデオ撮影をしました。このデータも一度処理してみようかとも考えています。またこのアダプターも現在の機器に使用できるかテストしてみます。可能であればXLアイピースの他に昔の24.5のいろいろなアイピースが使用できるのでもっと良い写真が撮れるかも知れません。

この投稿が皆さんの参考になればと思います。