星ナビデジカメ実験隊がゆく

Vol.1 小さな望遠鏡で月を撮る!

カシオQV-3500EX + ビクセンVIPER-MC90L
CASIO QV-3500EX

カシオのデジカメ「QV-3500EX」。

望遠鏡との接続にはデジカメのアクセサリであるコンバージョンレンズアダプタや、望遠鏡のアクセサリであるデジカメアダプタが必要。

バイパー

ビクセンVIPER(バイパー)は約3kgと小型軽量、すっきりとしたスタイルで、アウトドアで気軽な天体めぐりを楽しめる天体望遠鏡だ。

鏡筒は口径90mmマクストフカセグレン、2軸モーター駆動の経緯台に搭載されていて、天体の導入はジョイスティック型コントローラーで操作する。

さっそく月を撮ってみた
月全景

2002年1月22日夜、月齢9.

カメラの露出設定はMモード(マニュアル)にし、絞りはF2.0開放、ズームはもっともテレ側にしておくのがよい。

ピント合わせは望遠鏡側で慎重に行なう。カメラ側はマニュアルフォーカスに切り替えておく。

まずは拡大率の小さい焦点距離の長いアイピースを使って、月の全景を撮ってみた。月の海の形がはっきりとわかり、欠け際にはクレーターもみえる。

コントラスト強調 パソコンにとりこんでからフォトレタッチソフトでコントラストを強調すると、月面のようすがいっそうリアルになった。
月面をアップでねらう!
月面拡大

こんどは月面の一部をアップしての撮影。クレーターがはっきりとわかっておもしろい。

このように拡大するには、カメラ側のズームで操作するのではなく、望遠鏡につけるアイピースを焦点距離の短いものに交換して拡大率を上げる。作例ではビクセンのLV9mmを使用。

シャッター速度は1/15秒。デジカメのアクセサリであるシャッターレリーズを使用してブレないようにシャッターを切る。

シャッター速度は、拡大率や月齢によっても違ってくるので、シャッター速度を変えながら数コマ試し撮りと再生を繰り返して確認するのがよい。

コントラスト強調

ややぼやけた感じだったので、これもフォトレタッチソフトでコントラストを強調してみた。大小のクレーターがみごとに浮かび上がってくる。

お手軽な望遠鏡でも、クレーターにびっしりと覆われた月面のようすをとらえることができた。


デジカメ実験隊がゆく


 

星ナビ.comトップページへ