AstroArts Topics

磁場

天王星や海王星内部の磁場の起源は「金属の水」

2019/07/17
水を主成分とする試料をレーザーで圧縮する実験で、水が光を強く反射する金属状態になることが確かめられた。天王星や海王星内部の磁場の源が「金属の水」に流れる電流であることを示す結果である。

水星の「棒磁石」のずれをシミュレーション研究で解明

2019/01/22
水星内部のダイナモ作用のシミュレーション研究から、水星磁場の「棒磁石」が中心から北にずれている理由が解明された。中心核内部の磁場が自己調整機構によって対流をコントロールすることで、自発的に生成・維持されているという。

超大質量ブラックホールのコロナの磁場を初測定

2018/12/20
アルマ望遠鏡などによる2つの活動銀河の電波観測から、銀河中心にある超大質量ブラックホール周辺のコロナの磁場強度が初めて測定された。磁場強度は従来の理論予測よりもはるかに小さく、こうしたブラックホールコロナの加熱プロセスに再考を迫る結果となっている。

不思議な渦巻き模様が示す月の磁場

2018/09/13
月面に見られる独特の渦巻き模様は、強く磁気を帯びた溶岩に関連して作られたものらしいという研究成果が発表された。月で過去に起こった火山活動などを示す結果である。

強い磁場を持つ、主なき「浮遊惑星」

2018/08/09
褐色矮星として発見された20光年彼方の天体が、木星の13倍の質量しかない「自由浮遊惑星」である可能性が示された。木星の200倍以上もの強さの磁場を持つこともわかっており、「褐色矮星」と「惑星」の境にある天体で強い磁場が生成されるメカニズムの解明にも期待が集まる。

超新星1987Aの残骸の磁場を検出

2018/07/05
約30年前に出現した超新星1987Aの残骸から、初めて磁場が直接検出された。超新星残骸の進化の初期段階を理解する手がかりとなる。

わし星雲の「創造の柱」を支える磁場構造

2018/06/08
国際研究プロジェクト「ビストロサーベイ」で、わし星雲の中心部に存在する「創造の柱」が観測され、磁力線の向きが周囲と異なることや、磁場によって柱が支えられていることなどが明らかにされた。

20年前の探査データから探るガニメデの磁場

2018/05/10
NASAの探査機「ガリレオ」が約20年前に取得した探査データから、木星の衛星「ガニメデ」の磁場に関する新たな情報が得られた。

赤色超巨星に予想外の強力な磁場

2018/04/25
赤色超巨星は大きく膨らんでいて回転が遅いことなどから、強い磁場は持たないと予測されていたが、特異な赤色超巨星「おおいぬ座VY星」の電波観測から、強力な磁場が世界で初めて検出された。

木星の巨大サイクロンを俯瞰する迫力の3D動画

2018/04/16
NASAの探査機「ジュノー」による観測データから、木星の北極に存在するサイクロンの3D動画や、木星の強力な磁場を生み出すダイナモ機構の全球動画が作成・公開された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

磁場が描き出す、天の川銀河中心のガスや塵のフィラメント構造

2018/02/27
天の川銀河の中心に潜む超大質量ブラックホールの周囲に位置する、渦巻くガスや塵の中の磁力線を示した初の高解像度マップが作成された。

観測史上最強の磁場を持つ太陽黒点

2018/02/08
太陽観測衛星「ひので」により、太陽観測史上最大となる6250ガウスの磁場強度を持つ黒点が発見された。

半球ごとに決まっていた、太陽のダークフィラメントの磁場構造

2018/01/19
国立天文台の太陽フレア望遠鏡の観測データから、太陽のダークフィラメントの磁場構造は不規則に生成されているわけではなく、太陽内部の大きな構造の磁場を反映して半球により決まっていることが明らかになった。

計算値よりはるかに弱かったブラックホールの磁場

2017/12/15
地球から8000光年の距離に位置する直径60kmほどのブラックホールの周囲の磁場が初めて正確に計測され、磁場の強さが過去の計算値の400分の1ほどであることが明らかになった。

磁場で抑制される銀河中心での大質量星形成

2017/12/01
銀河中心のリング構造中に見られる星形成領域と磁場の強さの関係を調べたところ、磁場が強いところほど大質量星の形成が抑えられるという傾向が観測された。理論モデルの問題点を解決する一つの説明となるかもしれない。

火星にねじれた磁場の尾が存在

2017/10/27
火星探査機「メイブン」の観測データから、火星に磁場の尾があり、その尾が太陽風との相互作用でねじれていることが明らかになった。尾を形成するプロセスによって、火星大気の宇宙空間への流出が引き起こされている可能性があるという。

「ひので」撮影、大規模フレアを起こした活動領域の磁場構造とX線動画

2017/09/21
9月6日から11日にかけて太陽で4回発生した大規模フレアを起こした活動領域について、太陽観測衛星「ひので」がフレア発生前から観測を続けていた磁場構造の画像が公開された。爆発の瞬間をX線観測でとらえた動画も公開されている。

46億光年彼方の銀河の磁場を調査

2017/09/04
重力レンズ効果を利用した観測により、約46億光年彼方の銀河の磁場が調べられた。銀河の進化において磁場が果たす役割を理解するための重要な情報が得られるかもしれない。

残り1か月半、探査機「カッシーニ」のミッション

2017/08/01
土星探査機「カッシーニ」の最終ミッション「グランドフィナーレ」の終了まで残り1か月半となった。カッシーニが土星本体と環との間を飛行して取得したデータから、土星の磁場がほとんど傾いていないことなどが明らかにされている。

観測ロケット実験「CLASP」、太陽大気の複雑な構造や磁場の存在証拠を解明

2017/05/18
日米仏が共同実施した太陽観測ロケット実験「CLASP」により、太陽の彩層・遷移層が想像以上に複雑な構造をしていること、磁場の存在を示す紫外線偏光成分が見られることが突き止められた。