AstroArts Topics

ブラックホール

合体前のブラックホールは決まった質量を持つ?

2023/08/04
重力波の源となる連星ブラックホールには似た質量を持つものが多いという観測結果の謎を解くモデルが提唱された。外層を失った近接連星が鍵になっているようだ。

M87ブラックホールのジェットがゆるやかに加速する仕組み

2022/12/06
楕円銀河M87の超大質量ブラックホールから噴出するジェットは、ブラックホールから離れた位置で加速が始まるが、これは磁気圏の回転の遅さで説明できるというシナリオが提唱された。

ブラックホールを取り巻くコロナの分布、X線偏光で明らかに

2022/12/01
ブラックホールと恒星からなる連星系「はくちょう座X-1」のX線偏光観測により、ブラックホール近傍に存在するとされてきた超高温のコロナについて、位置と形状を特定する手がかりが得られた。

「一番近いブラックホール」の記録更新

2022/11/10
位置天文衛星「ガイア」による観測で、地球から1560光年の距離にブラックホールが見つかった。現在知られているブラックホールの中で最も私たちに近いものとなる。

観測史上最強規模のガンマ線バーストが発生

2022/10/24
10月9日、明るさなどの点で記録破りなガンマ線バースト「GRB 221009A」が発生した。24億光年彼方で起こった超新星爆発が起源だと推測されている。

「ブラックホール警察」、隠れたブラックホールを発見

2022/07/25
ブラックホールとされる天体を精査しては何度も否定してきたことから「ブラックホール警察」と呼ばれる研究チームが、逆に自分たちで発見を成し遂げた。

伴星を持たない単独ブラックホール候補天体、初発見

2022/06/15
2011年、手前を通過した天体の重力によって奥の星が270日間も増光する重力マイクロレンズ現象が起こった。通過したのは、観測史上初となる単独の恒星質量ブラックホールかもしれない。

【レポート】いて座A*ブラックホールシャドウ記者会見

連載・読み物
2022/05/16
いて座A*のブラックホールシャドウの画像が発表された5月12日、天文台マダムこと梅本真由美さんと「星ナビ」編集部が記者会見に参加した。その様子をレポート。

天の川銀河の中心ブラックホールを撮影成功

2022/05/13
イベント・ホライズン・テレスコープが、私たちの天の川銀河にある超大質量ブラックホールのシャドウを撮影することに成功した。

X線と電波が交互に強まるブラックホールの「心電図」

2022/03/14
マイクロクエーサーとして知られるブラックホールが、高エネルギーのX線を出す段階とジェットを放出する段階とを交互に繰り返していることが明らかになった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

「一番近いブラックホール」の存在、否定される

2022/03/09
ブラックホールを含む3連星と考えられ「私たちから最も近いブラックホール」が存在するとされていた恒星系に、ブラックホールはないことが観測で確認された。

X線偏光観測衛星「IXPE」、打ち上げ成功

2021/12/10
X線の偏光を観測することに特化した初めての天文衛星「IXPE」が打ち上げられた。X線天文学の最後のフロンティアと言われる偏光観測を開拓することが期待される。

ブラックホールから生じる「ねじれた」ガンマ線

2021/12/02
ブラックホールやマグネターなどの強い磁場を持つ天体から放射されるガンマ線が「光渦」と呼ばれる特殊な状態の光であることを理論的に示す結果が得られた。

ブラックホールの背後から届いたX線の「こだま」

2021/08/04
銀河中心の超大質量ブラックホールを取り巻く降着円盤のうち、ブラックホールの背後にある部分で反射したX線が、重力レンズで曲げられてこちらへ届いた現象が初めて検出された。

星団から星を放り出すブラックホール

2021/07/13
球状星団内のブラックホールが星を放り出して星団が崩壊するという数値計算が発表された。銀河のハローに存在する帯状の星の分布はこうしてできたのかもしれない。

中性子星とブラックホールの合体に伴う重力波を初観測

2021/07/05
中性子星とブラックホールの合体に伴う重力波が2020年1月に相次いで2件とらえられた。同種の天体の合体に伴う重力波の観測例はあるが、ブラックホールと中性子星の合体を検出したのは初めてだ。

ブラックホールシャドウの画像から重力理論を初検証

2021/05/27
楕円銀河M87の中心にある超大質量ブラックホールの影の大きさは、一般相対性理論で見事に説明できる一方、他の重力理論でも当てはまる可能性があることが示された。

可視光線では静穏、X線では爆発的に輝く銀河中心核

2021/05/20
静穏と考えられていた2つの銀河で、ほぼ周期的でパルスのようなX線の放射が見つかった。従来観測が難しかった、比較的低質量の銀河中心ブラックホールを研究する新たな切り口となるかもしれない。

せいめい望遠鏡の新システム「TriCCS」が本格稼働

2021/05/19
京都大学岡山天文台のせいめい望遠鏡に、3つの波長の光を高速で同時観測する新撮像装置「TriCCS」が搭載された。8月2日から本格稼働を開始する。

100億光年彼方で超大質量ブラックホールのペア発見

2021/04/12
2つの銀河が合体すると、中心の超大質量ブラックホール同士も合体すると考えられるが、その途中段階である「二重クエーサー」を観測史上最遠の距離でハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。