AstroArts Topics

太陽系

過去3000年のオーロラ出現地域を計算、文献とも一致

2021/09/13
オーロラが見えやすい地域「オーロラ帯」の変化を過去3000年にわたり再現する計算結果が発表された。広範囲のオーロラと同時に起こりうる電力障害を想定し対策するための基礎となると期待される。

空に浮かぶダイヤモンド、ベンヌとリュウグウの形の成因

2021/09/08
ほぼ同時期に探査機が訪れた2つの小惑星ベンヌとリュウグウは共通してダイヤモンドのような形をしていた。その成因を単純な力学モデルで説明する研究成果が発表された。

炭素質隕石からグラフェンを発見

2021/08/31
炭素質コンドライトからグラフェンが初めて検出された。原始太陽系星雲の中で最初に固体物質ができた時代に合成されたものかもしれない。

鉄が多い岩石惑星の磁場は長持ちしない

2021/08/31
岩石惑星の最新のシミュレーション研究によると、惑星に含まれる鉄の量と、核・マントルに鉄が分配される割合によって、核の大きさや磁場の寿命が大きく変わるようだ。

太陽系のかすかな塵の光をとらえる「はやぶさ2」

2021/08/25
新たな小惑星を目指して飛行中の「はやぶさ2」から黄道光を撮影し、太陽系内の塵の分布を調べようという観測が始まっている。

3つの探査機で同時観測、火星の砂嵐で水が失われる過程

2021/08/19
火星の砂嵐を3つの探査機で同時に観測することで、大気中の水蒸気が砂嵐によって上層へ運ばれ、水素原子と酸素原子に分解されて宇宙空間へ散逸する過程が明らかになった。

隕石の「磁気の記憶」から読み解く、太陽系初期の歴史

2021/08/17
隕石に含まれる微粒子の磁気から母天体の歴史を推定する新たな手法により、太陽系誕生の初期に彗星や木星が作られ、木星が彗星の軌道を大きく変化させた証拠が明らかになった。

木星の「熱すぎる高層大気」の原因はオーロラだった

2021/08/13
木星の高層大気が異常な高温になっている謎の現象の原因が、高緯度領域で発生するオーロラであることが明らかになった。

水星探査機「ベピコロンボ」、2回目の金星フライバイ

2021/08/12
水星探査機「ベピコロンボ」が8月10日に2回目の金星フライバイを実施し、金星の地表から552kmの距離まで接近した。

太陽系外縁から移動してきた?小惑星帯に非常に赤い天体

2021/08/03
小惑星帯に極めて赤いスペクトルを持つ小惑星が2つ見つかった。両者は太陽系外縁で誕生し、その直後に小惑星帯まで移動してきたと推測されている。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

ガニメデの大気に水蒸気が存在する証拠を検出

2021/08/03
ハッブル宇宙望遠鏡の過去20年以上にわたる観測データから、木星の衛星ガニメデの大気に水蒸気が存在する証拠が初めて見つかった。

火星が冷えた時期、しわの年代で推定

2021/08/02
火星表面のリンクルリッジと呼ばれるしわ状地形の年代測定により、全球的な火山活動は約37億年前に停止しており、このころに火星が急激に冷えていったことが判明した。

金星の夜に吹く風、「あかつき」が初めてとらえた

2021/07/28
探査機「あかつき」の赤外線観測をもとに、金星の夜間における雲の動きが初めて明らかになった。昼とは逆に、南北両極側から赤道方向へ大気が流れているようだ。

天体衝突が残す鉱石、わずか1億分の1秒で生成

2021/07/21
一部の隕石で見つかっている鉱物のリングウッダイトは衝突の痕跡である可能性が指摘されていたが、天体衝突と同じ衝撃圧縮を再現してその生成過程を計測する実験が行われた。

明滅オーロラとともに起こるオゾン破壊

2021/07/20
探査衛星「あらせ」などの観測とシミュレーションから、コーラス波動と呼ばれる電磁波が明滅するオーロラを引き起こすとともに、中層大気のオゾンを破壊することがわかった。

木星の明滅するX線オーロラのメカニズム

2021/07/16
木星で見られるX線オーロラおよびその明滅のメカニズムが、地球軌道上のX線天文衛星XMM-ニュートンと木星探査機ジュノーの連携観測で明らかになった。

宇宙空間で電波を生み出す陽子の集団を発見

2021/07/16
ジオスペース探査衛星「あらせ」の観測データから、地球周辺の宇宙空間で陽子が電波を生み出し、その周波数を変動させる様子がとらえられた。

宇宙環境を知る手がかり、突発発光オーロラの形状変化を再現

2021/07/13
オーロラの地上観測結果と数値計算を組み合わせることにより、コーラス波動が引き起こす突発発光オーロラの形状変化とその原因が明らかになった。

水星の大きな核は原始太陽の磁場が作ったのかもしれない

2021/07/12
太陽系の内側にある岩石惑星ほど密度が大きいのは、原始太陽の磁場の働きによるものだという説が提案された。水星表面の最新の観測ともよく合うモデルだという。

アルコールを噴出し謎の熱源を持つウィルタネン彗星

2021/07/06
2018年に地球へ大接近したウィルタネン彗星の観測から、彗星が通常より多くのアルコールを噴出していること、そして太陽以外のメカニズムによって熱が運ばれていることがわかった。