AstroArts Topics

太陽系

探査機「みお」、オーロラの源を解く水星の局所的コーラス波動を発見

2023/09/20
探査機「みお」が2021年と2022年に実施した水星フライバイ時に、水星周辺の電磁波を世界で初めて観測し、希薄なプラズマが分布する領域を伝わる電磁波「コーラス波動」の局所的発生を明らかにした。

10例目、木星表面の閃光現象がとらえられる

2023/09/14
8月末、木星表面で約1年10か月ぶりとなる閃光現象が発生し、国内のアマチュア天文家によって観測された。

インド、初の太陽観測衛星の打ち上げに成功

2023/09/06
9月2日、インドが同国初となる太陽観測衛星「Aditya-L1」を打ち上げ、予定軌道へと投入した。

太陽系外縁天体の特性、未知の惑星で説明

2023/08/31
地球よりやや重く、軌道が30度傾いた未知の惑星が、海王星の10倍程度遠くに存在すれば、太陽系外縁天体の軌道の特性を説明できることがシミュレーションで示された。

「はやぶさ2」の旅路から得られた、惑星間塵の分布情報

2023/08/29
2020年12月に小惑星リュウグウのサンプルを地球に届けた探査機「はやぶさ2」が、次の小惑星へ向かう拡張ミッションの航行中に黄道光を観測し、惑星間塵の分布情報を得た。

インドの「チャンドラヤーン3号」が月の南極付近に着陸

2023/08/24
8月23日にインドの月探査機「チャンドラヤーン3号」が月の南極付近に降り立った。月面軟着陸に成功したのはインドが4か国目で、月の南極付近への着陸は世界初だ。

ロシアの探査機ルナ25号、月面に衝突

2023/08/21
ロシア・ロスコスモスは、8月11日に打ち上げられた無人月探査機「ルナ25号」が姿勢制御不能となり、予定の軌道を外れて月面に衝突したとみられることを発表した。

ロシアの月探査機「ルナ25号」、打ち上げ成功

2023/08/15
ロシアの無人月探査機「ルナ25号」が8月11日に打ち上げられた。同国の月探査機打ち上げは、ソ連時代以来47年ぶりとなる。23日ごろに月の南極付近へ着陸する予定だ。

火星の自転はわずかに加速している

2023/08/14
NASAの火星探査機「インサイト」のデータから、火星の自転がわずかに加速していることが明らかになった。また、火星の核の大きさや形も新たに推定されている。

タイタンの砂は有機物の微粒子からできたのかも

2023/08/03
土星の衛星タイタンを模した実験から、タイタンの大気に含まれる有機物の微粒子が液体メタンの雨の蒸発で集まり、砂のサイズにまで急成長する可能性が示された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

「はやぶさ2」が次に目指す小惑星、イトカワと類似

2023/07/26
「はやぶさ2」が拡張ミッションでフライバイする小惑星 2001 CC21 の大きさや組成が、「はやぶさ」初号機が訪れた小惑星イトカワと似ていることがわかった。

水星探査機「みお」、X線オーロラを起こす電子を観測

2023/07/25
日欧の探査計画「ベピコロンボ」の水星フライバイ中に、JAXAの探査機「みお」が水星磁気圏を観測し、オーロラなどの原因となる電子が地球と良く似た機構で輸送されていることを明かした。

ジャコビニ・チンナー彗星の塵が壊れにくいわけ

2023/07/21
ジャコビニ・チンナー彗星の観測から、この彗星のダストは放出後もほとんど壊れていないことがわかった。豊富な有機分子がダストの形を保つ「のり」の役割を果たすようだ。

リュウグウの炭酸塩に、母天体が独特な環境で進化した形跡

2023/07/19
小惑星リュウグウの試料に含まれる炭酸塩鉱物の分析結果から、リュウグウの母天体では温度や酸素濃度などの変化を伴いながら水と岩石が反応していたことが明らかにされた。

インドの月探査機「チャンドラヤーン3号」、打ち上げ成功

2023/07/18
インド宇宙研究機関の月探査機「チャンドラヤーン3号」が7月14日に打ち上げられ、予定の軌道へ投入された。8月下旬には露、米、中に次ぐ4か国目の無人月面着陸を目指す。

太陽の熱対流が磁場をねじり、フレアを起こす

2023/06/29
太陽の表面に黒点が作られるとき、その下に伸びる磁力線は太陽内部の熱対流によってよじられることがコンピューターシミュレーションで示された。こうして発生した磁場のねじれはフレアの原因となる。

探査機「ベピコロンボ」が3回目の水星フライバイ

2023/06/23
日欧の探査機「ベピコロンボ」が6月20日に3回目の水星フライバイを行い、水星の上空236kmの距離を通過した。

エンケラドスの地下海に大量のリンが存在

2023/06/16
探査機「カッシーニ」のデータと実験から、土星の衛星エンケラドスの地下海に生命の必須元素であるリンが大量に存在する証拠が見つかった。

月のマントルの組成は場所や深さで違う

2023/06/09
月探査機「かぐや」のデータ解析から、月のマントルの組成が場所または深さによって異なることを示す地質学的な証拠が発見された。

太陽活動に伴う宇宙線量の変化にドリフト効果が大きな役割

2023/06/05
太陽系外から地球に飛来する宇宙線は22年周期で変化する。その要因は、太陽周辺の磁場中を進む宇宙線に働く「ドリフト効果」であることが、宇宙線電子望遠鏡「CALET」による観測などからわかった。