AstroArts Topics

太陽系

金星探査機「あかつき」、軌道投入から間もなく4周年

2019/11/25
金星探査機「あかつき」は、12月7日に軌道周回開始から4周年を迎える。11月19日に開催された説明会で、今後の運用の見通しや紫外線観測で得られた10年規模の変化などが発表された。

隕石から核酸の材料となる糖を初めて検出

2019/11/21
核酸を構成するリボースなどの糖分子が隕石から初めて検出された。非生物学的に作られた糖分子が地球外からもたらされ、原始の地球で生命誕生の材料に使われた可能性を示す重要な成果である。

衝突クレーターの分布が示すリュウグウの歴史

2019/11/19
小惑星リュウグウの表面に見られる衝突クレーターの分布に、東側と西側で偏りがあることが示された。過去にリュウグウの自転が速かった時期が2回あったか長く続いた可能性を示唆している。

「ウルティマ・トゥーレ」の正式名が「アロコス」に決定

2019/11/15
今年1月1日に探査機「ニューホライズンズ」がフライバイ探査を行った、「ウルティマ・トゥーレ」の愛称で呼ばれてきた太陽系外縁天体「2014 MU69」の正式名が「アロコス」と発表された。

「はやぶさ2」がリュウグウを出発、地球帰還へ

2019/11/13
小惑星探査機「はやぶさ2」がリュウグウを離れ、地球に帰還する運用に移行した。地球到着は2020年末の予定だ。

太陽圏を脱出したボイジャー2号、観測データの論文出版

2019/11/12
昨年11月に太陽圏の境界を越え恒星間空間に到達した「ボイジャー2号」が取得したデータから、太陽圏内のプラズマの温度が星間空間のプラズマよりも高いこと、太陽圏の端の内側付近でプラズマが圧縮されていることなどが示された。

ヴァン・アレン帯の電子が加速される場所を特定

2019/11/11
ジオスペース探査衛星「あらせ」などによって宇宙空間の異なる場所で同時に高エネルギー電子と磁場が観測され、そのデータからヴァン・アレン帯の電子がエネルギーを獲得する場所が初めて特定された。

エンケラドスの海を模した熱水環境でペプチド合成を再現

2019/11/05
土星の衛星エンケラドスの地下海を模擬した実験で、このような環境において生命の基となるアミノ酸からペプチドが合成されることが示された。

世界初、金星全領域の雲の動きを可視化

2019/10/31
探査機「あかつき」による赤外線観測データから、金星の雲の最も高い部分における温度変動の分布と動きが可視化された。雲の動きが昼側と夜側で違うことなどが明らかにされている。

太古の火星の水質を再現、生命に適していたことが判明

2019/10/30
探査車キュリオシティが取得したデータから火星のゲールクレーターにかつて存在した湖の水質が復元され、その塩分やpHが生命の誕生と生存に適したものであったことが明らかにされた。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

「はやぶさ2」マーカーと「MINERVA-II2」がリュウグウの人工衛星に

2019/10/29
「はやぶさ2」チームがターゲットマーカー2個と最後の小型機「MINERVA-II2」を小惑星リュウグウの周りに周回させる実験に成功し、それぞれ「スプートニク」「エクスプローラー」「ウルラ」と命名された。

ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したボリソフ彗星

2019/10/23
ハッブル宇宙望遠鏡が鮮明にとらえた、観測史上2例目の恒星間天体であるボリソフ彗星の画像が公開された。

シミュレーションで探る地球型惑星形成の条件

2019/10/21
太陽系内の地球型4惑星の形成に関する数値シミュレーション研究により原始惑星系円盤のモデルが調べられ、とくに水星と火星の質量と軌道を再現するような条件に対して示唆が得られた。

土星に20個の新衛星

2019/10/15
すばる望遠鏡の観測によって土星の衛星が新たに20個発見された。土星の衛星の総数は82個となり、木星の衛星数79個を上回った。

エンケラドスの氷粒子から新たな有機物を検出

2019/10/08
探査機「カッシーニ」の観測で、土星の衛星エンケラドスから噴出する氷粒子にアミンや酢酸、アルデヒドなどの有機物が含まれていることが明らかになった。

「はやぶさ2」最後の小型機「MINERVA-II2」を10月3日に分離へ

2019/10/01
「はやぶさ2」の小型機「MINERVA-II2」が10月3日に分離される。機体を小惑星リュウグウへ落下させ、その挙動を見る実験に使用される。

鉄に富む小惑星表面の物質を高速衝突実験で確認

2019/09/24
鉄隕石に岩石の弾丸を高速衝突させる実験から、隕石表面に形成されるクレーターの表面が固化したケイ酸塩で覆われることが示された。鉄に富む小惑星の表面にケイ酸塩や含水鉱物が存在するという観測結果が自然であることを示す結果で、将来の小惑星探査計画にもつながる成果である。

観測史上2例目の恒星間天体、新発見のボリソフ彗星

2019/09/20
今年8月に新発見されたボリソフ彗星(C/2019 Q4)は、その軌道から恒星間天体らしいとみられている。2017年に発見されたオウムアムアに続く、史上2例目の恒星間天体だ。12月ごろには15等級になる見込みである。

月探査機「チャンドラヤーン2号」の着陸機、依然通信できず

2019/09/17
インドの月探査機「チャンドラヤーン2号」から分離された着陸機「ヴィクラム」は、今月7日に実施された月面への降下中に通信を絶った。月面上にあることは確認されているが、残念ながら現在も通信は確立していない。

アルマ望遠鏡で探る、木星の嵐の内側

2019/08/29
アルマ望遠鏡を用いた木星の電波観測により、渦巻く雲から50km下までの大気の様子がとらえられ、雲の下に広がるアンモニアガスの3次元分布図が作成された。