AstroArts Topics

恒星・銀河

すばる望遠鏡、生まれたての系外惑星の姿をとらえる

2021/10/28
すばる望遠鏡が、生まれたての恒星の周りを回る系外惑星の姿を直接撮像した。惑星の質量と位置は従来の惑星形成理論では説明できず、研究に一石を投じそうだ。

X線バーストの核融合を再現する新手法

2021/10/26
恒星内部以外で核融合による元素合成が起こっている現場の一つ、X線バーストについて、反応の一部を精度良く再現するための実験手法が開発された。

地球型惑星や水星型惑星の形成につながる中心星の組成

2021/10/25
岩石型系外惑星と中心星の組成の間につながりがあることが、観測で初めて確かめられた。惑星の形成過程を理解する上で重要な情報となりそうだ。

星形成領域は大型有機分子の宝庫

2021/10/21
天の川銀河の中心方向に位置する巨大な星形成領域「いて座B2」の観測データから、宇宙で検出されたペプチドに似た分子としては最大となる「プロピオン酸アミド」が放つ電波が検出された。

生まれたてのジェットとガス雲の壮絶な衝突現場

2021/10/15
日韓合同VLBI観測網KaVAを用いた詳細な電波観測で、超大質量ブラックホールから吹き出したジェットが数年のうちに成長して高密度ガス雲に衝突する様子がとらえられた。

銀河団の中を漂う「はぐれ雲」

2021/10/14
銀河団の中で孤立して漂う、巨大なガス雲が発見された。ガス雲には温度が異なる2種類の成分があり、銀河団中のガスの進化について新たな謎を投げかけている。

アルマ望遠鏡が描く双子の星の軌道運動

2021/10/11
若い連星系において、「恒星どうしの公転軌道」「それぞれの恒星の周りに広がる2つの原始惑星系円盤」が全て異なる平面上にある天体が、アルマ望遠鏡の観測データから見つかった。

すばる望遠鏡の大規模探査データの第3期世界公開

2021/10/07
すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「ハイパー・シュプリーム・カム(HSC)」を用いた大規模観測プログラム「HSC-SSP」の第3期データが公開された。5億個を超える天体が含まれている。

初期宇宙でもう星の材料を使い切った銀河たち

2021/10/06
多くの銀河で星形成が活発だった約110億年前の宇宙に、星の材料となる冷たい水素ガスが枯渇して星が生まれなくなっている銀河が6つ見つかった。

謎のガンマ線・ニュートリノの源は「暗い」巨大ブラックホールかも

2021/10/01
宇宙を満たしている高エネルギーのガンマ線やニュートリノの起源は、活動が穏やかな銀河中心ブラックホールかもしれないという説が提唱された。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

小さな恒星の周りを1日未満で公転する地球型惑星

2021/09/30
すばる望遠鏡などによる観測で、質量が太陽の半分しかない恒星の周りを1日未満の超短周期で公転する惑星が2つ見つかった。どちらも地球より一回り大きいが、内部組成は地球に似ていると考えられる。

史上最古の「塵に埋もれた銀河」を131億年前の宇宙で発見

2021/09/28
アルマ望遠鏡のデータから、可視光線や赤外線で見えない銀河が約130億年前の宇宙で複数見つかった。初期宇宙には同様の銀河がたくさん隠れているのかもしれない。

アルマ望遠鏡が探る、惑星の誕生現場における分子の分布

2021/09/24
アルマ望遠鏡で5つの原始惑星系円盤を観測し、それぞれの円盤における様々な分子の分布を高感度・高分解能で調べるプロジェクト「MAPS」の成果が発表された。

星から惑星状星雲へ、進化の最終段階に入った「宇宙の噴水」

2021/09/21
終末期の星がジェットを噴き出す「宇宙の噴水」天体の新たな観測データが得られた。星が惑星状星雲へと進化する最終段階がとらえられたかもしれない。

宇宙の歴史を再現する世界最大規模のシミュレーション

2021/09/17
国立天文台のスパコン「アテルイII」を使い、銀河や銀河団ができる様子を再現した世界最大規模の巨大シミュレーションが行われた。

天の川銀河中心を回る星を電波で初観測

2021/09/17
アルマ望遠鏡が、天の川銀河中心の超大質量ブラックホールを回る恒星の位置と動きを、電波観測で初めてとらえることに成功した。

星間雲の氷微粒子は凸凹している

2021/09/14
星間分子雲に存在する固体微粒子の再現実験から、微粒子表面の氷はかなり凸凹に成長することがわかった。表面での化学反応や微惑星の形成モデルにも影響を与える結果だ。

遠い軌道を回る冷たい系外惑星は広範囲に存在

2021/09/03
重力マイクロレンズ法による系外惑星の観測結果を利用した研究で、恒星から遠い軌道を回る木星のような冷たい惑星は天の川銀河内に普遍的に存在しうることが示された。

新星爆発で生まれる有機物の塵を実験で合成

2021/09/02
新星爆発によって窒素を含む有機物が生成される過程を再現する実験が行われ、生成物の特性が実際の新星周辺で観測される赤外線スペクトルと一致することが確かめられた。

超新星残骸の陽子起源ガンマ線を分離測定、宇宙線の加速を裏付け

2021/08/30
超新星残骸において宇宙線の陽子と電子の成分が初めて分離して測定され、超新星残骸からのガンマ線には陽子成分の寄与が大きいことが確認された。銀河宇宙線の加速起源が超新星残骸であることを決定づける成果である。