AstroArts Topics

恒星・銀河

JWSTの画像に写っていた「赤い渦巻銀河」

2022/12/09
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の成果として最初に公開された銀河団の画像から、渦巻銀河でありながら初期宇宙に存在していて色が「赤い」という、珍しい特徴を持つ銀河が見つかった。

波長10光年の重力波検出目指し、パルサーを超精密観測

2022/12/08
超大質量ブラックホールの合体による重力波は波長が数光年にもなり、地球の検出器ではとらえられない。だがパルサーの電波を超精密観測することでこの重力波を検出しようとする試みがある。

不変どころか激動する宇宙:450周年のティコの超新星残骸

2022/12/07
1572年に目撃され、当時の天文学にも影響を与えた「ティコの超新星」の残骸が、今もなお衝撃波とともに広がり周囲のガスを加熱し増光しているようすが、X線の観測でとらえられた。

M87ブラックホールのジェットがゆるやかに加速する仕組み

2022/12/06
楕円銀河M87の超大質量ブラックホールから噴出するジェットは、ブラックホールから離れた位置で加速が始まるが、これは磁気圏の回転の遅さで説明できるというシナリオが提唱された。

高速電波バーストの正体を、出現する銀河の環境から探る

2022/12/05
星の材料である分子ガスの観測から、未だ謎の多い天体現象である「高速電波バースト」が一般的な星形成銀河とは異なる銀河環境で出現することが明らかになり、その起源に関する手がかりが得られた。

ブラックホールを取り巻くコロナの分布、X線偏光で明らかに

2022/12/01
ブラックホールと恒星からなる連星系「はくちょう座X-1」のX線偏光観測により、ブラックホール近傍に存在するとされてきた超高温のコロナについて、位置と形状を特定する手がかりが得られた。

マグネターの超強磁場、X線偏光で初めて観測的に確認

2022/11/29
X線偏光観測衛星IXPEによって、強力な磁場を持つ中性子星だとされている天体「マグネター」が実際に超強磁場を持つことが、初めて観測的に確認された。

クエーサーから絞り出されるジェットの根元

2022/11/28
24億光年彼方のクエーサー3C 273から噴き出すジェットの最深部の構造が、国際ミリ波VLBI観測網とアルマ望遠鏡を組み合わせた電波観測網によってとらえられた。

銀河中心核のブラックホールを取り巻く塵のリングを検出

2022/11/25
銀河中心の超大質量ブラックホールを取り巻く塵から放射される赤外線が、世界最高の解像度で観測され、リング状の構造がとらえられた。

貴金属に富んだ星が明かす、天の川銀河の形成史

2022/11/21
鉄より重い元素を豊富に含む星の大半は100億年以上前、小さな銀河の中で誕生し、後から天の川銀河に取り込まれたことが、シミュレーションによってわかった。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

すばる望遠鏡の次世代分光装置、星の光をとらえる試験に成功

2022/11/15
すばる望遠鏡の次世代主力装置として開発が進む超広視野多天体分光器「PFS」が、約2400本の光ファイバーを動かして多数の星を同時に分光観測し、スペクトルを取得することに初めて成功した。

重力レンズで時間差観測、115億光年彼方の超新星

2022/11/14
115億光年彼方で生じた超新星の光が、重力レンズ効果によって3つの異なる経路を通り、それぞれ数日の時間差で地球に到達した。これによって超新星の時間変化がわかり、爆発前の星の情報も得られている。

「一番近いブラックホール」の記録更新

2022/11/10
位置天文衛星「ガイア」による観測で、地球から1560光年の距離にブラックホールが見つかった。現在知られているブラックホールの中で最も私たちに近いものとなる。

中性子星の合体でレアアースが作られていた

2022/11/02
中性子星の合体により、レアアースのランタンとセリウムが生成されていることが、観測とシミュレーションを比較することで確認された。

115億年前の初期宇宙で形成中の原始銀河団

2022/10/27
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測により、115億光年彼方のクエーサーのすぐ近くに少なくとも3つの銀河が存在することがわかった。形成中の原始銀河団の中心部とみられる。

宇宙の極限環境で合成される元素の割合を加速器実験から算出

2022/10/26
中性子星合体や超新星爆発で起こるとされる元素合成の一種「r過程」で作られる重元素の割合を見積もるための加速器実験が成功した。これにより、宇宙初期の天体と太陽系の組成比を比較することができる。

JWSTによる「創造の柱」の新しい描像

2022/10/26
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像が有名な、M16わし星雲の中にある柱状のガス塊「創造の柱」をジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影し、その鮮明な画像が公開された。

観測史上最強規模のガンマ線バーストが発生

2022/10/24
10月9日、明るさなどの点で記録破りなガンマ線バースト「GRB 221009A」が発生した。24億光年彼方で起こった超新星爆発が起源だと推測されている。

X線偏光観測衛星「IXPE」が超新星残骸の謎に迫る

2022/10/21
X線偏光観測衛星「IXPE」が、超新星残骸「カシオペヤ座A」を観測し、爆発による衝撃波と磁場の広がり方について新たな手がかりを得た。

ISS上で日米のX線観測装置が自動連携、突発天体に対応

2022/10/20
国際宇宙ステーションに設置された日本の「MAXI」とNASAの「NICER」という2つのX線観測装置が地上を経由せずに自動連携することで、突発天体を見つけてすぐに追観測するシステムができた。