ISSへの有人船計画に「ドラゴン」と「CST-100」を選定

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【2014年9月22日 NASA

米国による国際宇宙ステーションへの有人船計画として、スペースX社の「ドラゴン」とボーイング社の「CST-100」が選ばれた。2017年の初フライトを目指す。


スペースX社の「ドラゴン」

スペースX社の「ドラゴン」(CG図)。クリックで拡大(提供:SpaceX)

ボーイング社の「CST-100」

ボーイング社の「CST-100」(CG図)(提供:Boeing)

2011年7月にスペースシャトルのフライトが終了して以来、ロシアのソユーズが国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を運ぶ唯一の手段となっている。

NASAは16日、米国自前によるISSへの人員輸送手段として、スペースX社の「ドラゴン」とボーイング社の「CST-100」を選定したことを発表した。それぞれ2017年の初フライトを目指して開発が進められる。

「ドラゴン」はすでに2012年から無人補給機として運用されており、有人飛行のためのアップグレードが行われる。「CST-100」は最終設計審査を含め有人輸送のための安全審査をパスしており、間もなく製造が開始される見込みだ。

NASAのチャールズ・ボールデン長官は、「低軌道への有人輸送を民間企業の手にゆだねることにより、NASAが火星有人飛行に注力できる」とコメントしている。