「エンデバー号」の耐熱タイル損傷が明らかに

【2007年8月13日 NASA Space Shuttle News

検査を行うため移動するロボットアームの画像

検査を行うため移動するロボットアーム。クリックで拡大(提供:NASA TV )

8月8日午後6時36分(米国東部夏時間)に打ち上げられたスペースシャトル「エンデバー号」(STS-118)で、打ち上げ時のビデオやドッキング前に撮影された画像から、機体の底を覆う耐熱タイルに約7.5センチ四方のくぼみが見つかった。

STS-118のクルーは12日(米国中部夏時間)、損傷を詳しく調べるため、スペースシャトルのロボットアームなどを使用し3時間ほどかけて計5箇所の撮影や検査を行った。

地上に送信された検査の初期画像から、4か所の損傷はいずれも再突入に影響を及ぼすものではないことが示された。ただし、残る1か所については、今後NASAのジョンソン宇宙センターで熱解析が行われることになっている。

なお、今回のミッションでは、初めて国際宇宙ステーション(ISS)からスペースシャトルへ電力を供給する装置が起動された。同装置の正常な動作が確認されたため、「エンデバー号」(STS-118)のドッキング期間の延長が可能となった。これにより「エンデバー号」の飛行は当初予定の11日間から14日間に変更された。