2013年11月 明け方の空に4彗星が集合

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アイソン彗星について、詳しくは特集ページをご覧ください。
アイソン彗星 特設サイト

(説明図)
星ナビ2013年12月号より。クリックで星図拡大

(11月13日追記)ラブジョイ彗星が肉眼等級まで明るくなっています。星図は現象ガイド「2013年11月 ラブジョイ彗星が肉眼等級に」をご覧ください。

11月の未明から明け方、東の空に彗星が4つ見えている。今年一番の話題で明るくなると期待されているアイソン彗星(C/2012 S1 (ISON))、3.3年周期で太陽の周りを公転しているエンケ彗星(2P/Encke)、今年9月に発見されたラブジョイ彗星(C/2013 R1 (Lovejoy))、そして今年10月20日に突然大増光を見せたリニア彗星(C/2012 X1 (LINEAR))だ。

明るさはいずれも11月上旬〜中旬に7〜8等級と予想されている。下旬にかけてさらに増光するアイソン彗星以外は、肉眼で見るのは難しそうだが、彗星としては明るい部類のものが4つ同時に現れているのは珍しい。小口径の天体望遠鏡や双眼鏡で見てみよう。1等星との大接近や彗星同士のランデブーもあるので、ステラナビゲータなどで確認しておこう。

ステラナビゲータでシミュレーション

ステラナビゲータで彗星の位置や明るさをシミュレーションしてみましょう(以下はステラナビゲータ Ver.9の例です)。

  • 「データ更新」ダイアログ [ツール]メニューの「データ更新」で、彗星のデータを最新のものにしておきましょう(インターネットへの接続が必要です)。
  • [天体]メニューの「彗星」ダイアログで彗星の表示設定ができますが、「コンテンツ・ライブラリ」機能を使うとより簡単に設定できます(インターネットへの接続が必要です)。
    1. [コンテンツ]メニューから「コンテンツ・ライブラリ」ダイアログを開きます。
    2. コンテンツ・ライブラリ 利用可能なコンテンツの一覧が表示されるので、「2013年11月 明け方の4彗星」の[ダウンロード]ボタンをクリックします。彗星の表示設定を行うコンテンツがインストールされます。
      インストールのダイアログと、「コンテンツ・ライブラリ」ダイアログを閉じます。
    3. [お気に入り]メニューを開きます。一覧から「2013-11 明け方の4彗星」を選ぶと、彗星の表示(彗星とその名称、符号、予想等級)が設定されます。
  • 彗星を表示した星図 「アニメ」バーやステラパッドで日時を変更して彗星の位置や明るさ、動きを確かめてみてください。彗星は明け方に見えるので、たとえば朝5時ごろに設定し、その後で日付を変えてみましょう。
    • 恒星名や高度方位線などを表示すると、位置がわかりやすくなります。
    • [天体]メニューの「視野円・写野角」ダイアログで視野円を表示すると、双眼鏡や天体望遠鏡での見え方を確かめられます。
      写野角の表示は、写真撮影の構図を検討するのに便利です。
    • 「位置推算」ダイアログ [ツール]メニューの「位置推算」を使うと、明るさの変化を一覧表で見たり、長期にわたる彗星の動きを星図上に表示したりできます。

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